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女性への支援 包括的に

Naoko女性クリニック 院長 髙宮城 直子(フェムシップドクター推進本部 本部長)

 

沖縄タイムス コラム「うちなぁ見聞録」 2024.05.25



日本女性財団


日本女性財団をご存知でしょうか?コロナ禍で困窮する女性やパートナーからのDVなどが増えたことを受けて、産婦人科医の対馬ルリ子先生らが2020年に設立した一般財団法人です。「女性の生涯の心身と社会的なウェルビーイングを支援する」というテーマを掲げ、女性の心身の健康および社会的な活躍を後押しし、新しい日本の社会づくりに貢献しようと活動しています。


私も微力ながら、対馬先生の「女性のために」という熱意に共感し、理事を務めています。日々たくさんの女性を診療していますと、女性が抱える心身の不調の背景として、貧困、DVだけではなく介護、子育て、ひとり親、家族との不仲、職場の問題など、さまざまな社会的ストレスが影響していると以前より感じていました。これまでは婦人科的に症状や疾患の治療をするだけでしたが、財団に関わってからは、その方の抱えている社会的問題をできるだけ聞き出し、支援団体や行政につなげたり、相談に行くよう促したりするようになりました。


財団は包括的に女性の人生を支え、救済して乗せる母船(フェムシップ)をイメージしています。女性を意味する「フェム」と船の「シップ」を掛け合わせた造語です。支援を必要としている女性に対し、フェムシップドクターズや支援団体が窓口となって、適切な専門機関や継続的な支援へとつないでいきます。多くの企業や組織と連携して、社会課題解決のための活動を展開しています。


フェムシップドクターズとは、財団の趣旨に賛同し、女性の支援に関わりたいと登録している医療従事者です。医師、春護師、助産師、薬剤師、心理士など国家資格のある方々で、私もその1人です。沖縄では医師6人、助産師3人(うち1人は公認心理士〉の計9人が登録し、活動を始めたところです。例えば、支援団体から私の病院へ紹介された10代女性の妊娠の初診を団の支援金で行いました。の他、若年妊娠回避のために支援金を利用して緊急避妊薬や避妊リングを提供したり、費用負担を懸念して子宮頸がん検診を受けていない方を検診したりしています。医師や助産師にいろいろな相談をすることも支援しています。昨年度、当院では約60件の支援ができました。


昨年11月には財団代表理事の対馬先生を招き「沖縄プラットフォーム連絡会」という講演会を開きました。医療、支援団体、行政、企業の関係者が互いの顔が見える関係になれるよう集まっていただきました。今後、沖縄でもさまざまな困難を抱える女性への支援の輪が広がっていくことを望んでいます。


沖縄は、県外に比較して貧困や若年妊娠、子宮頭がんの発症率が高く、支援の必要な方が多い地域だと思われます。支援のための財源は個人・法人からの寄附や助成金ですので、今後、財源確保という不慣れなことにも挑戦したいと思っています。1人でも多くの女性が生きやすい世の中になるよう活動しています。財団ホームページのアドレスはjapan-women-foundation.org (https://japan-women-foundation.org/)


(「Naoko女性クリニック」院長) = 第2・第4土曜日掲載





女性たちを乗せる母船「femship」

私たちの活動を「フェムシップ」と表現しています。


「フェムシップサポーター」を募集しています。 https://japan-women-foundation.org/your_support/#don01


「ボランティア」を募集しています。


ご寄附をお願いいたします。



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